2017年12月29日
誕生日に「コウノドリ」を観て…
先日、息子の誕生日にテレビドラマシリーズの「コウノドリ」最終回を2人で観ました。
今まで一度も観ようとしなかったのに、自分の誕生日ということもあってか、途中からですが、となりに座って見始めました。
陣痛が進んでも、おりてこない赤ちゃん。
赤ちゃんの心拍が弱まり、帝王切開に切り替えての出産になりました。
「私達の時と一緒だね。帝王切開っていうお腹を切って赤ちゃんを取り出す手術で、君も生まれたんだよ。赤ちゃんもお母さんもすごいがんばるの」って話すと、びっくりしてました。
赤ちゃんが無事誕生し、良かったね…と思ったのも束の間。お母さんの子宮からの出血が止まらなくて、必死の救命が行われました。
私は号泣、助かりますようにと祈るばかり。
息子は心配そうに画面から目が離せない様子で見続けていました。
お母さんの一命が取り留められ、涙が止まりませんでした。
「出産って赤ちゃんもお母さんも命懸けなんだよ。
こんなにたくさんの人に助けてもらって生まれるんだよ。
母も君も たくさんの人に助けてもらったから、今日まで生きてこられたし、生まれるって奇跡だね、生きてるって奇跡だね」と話しました。
息子は うんうん と頷いてました。
息子は出産後、ミルクも吐き出し、便も出ない…
先天性腸閉塞だと分かり、翌朝、ヘリで鹿大病院に搬送されました。
当時はドクターヘリも無かったですし、鹿児島からの自衛隊ヘリが到着するのに合わせ、奄美空港に救急車で向かったのです。
天候不良もあったので、もしヘリが飛べなかったら助かってなかったかもしれません。
あと数時間、遅れてたら腸が破裂していたそうです。
その話を息子にしたら、心からの「お誕生日おめでとう」が溢れてきて、泣きながら何度も何度も、「おめでとう」と「ありがとう」を繰り返してました。
人工肛門を付けたり、付け替えたり、外して腸を繋いだり…三度の手術を乗り越えて、おかげさまで完治しました。
赤ちゃんの頃は毎月、鹿大に検診に行ったので、この子は今でもフェリーに乗るのが大好きです。
今では鹿大に行かなくても、県病院に小児外科の先生が来てくれるので、年に二度、県病院に検診に行きます。
ドクターヘリもあるし、有難いことですね。
10回目の誕生日に、コウノドリを観て、生まれた時の話をし、モノでは無い いい誕生日プレゼントになった気がします。
そして こんな話をちゃんと受け止めて理解できるようになった息子の成長を感じました。
たくさんの幸運に恵まれた数々の奇跡。
助けてくれた、励ましてくれた、支えてくれた、今まで関わってきた全ての人々への感謝。
これからも忘れずに、年に一度は思い出そう。
誕生日って、生まれたことを感謝して、昨年の誕生日から1年間、生まれてからの何年間を生かしてもらったことに感謝する日。
私はそう思います。
そしてそのうち、産んでもらったことにも感謝できる日が来るんだな…今年の夏、19歳になった長男が「産んでくれてありがとう」ってメールをくれました。号泣したことを思い出します。
長男は…産んでくれてありがとう。ってことを。
次男は…生きていてくれるだけで幸せ。ってことを。
三男は…お誕生日、おめでとう、ありがとう。って奇跡を。
今年は三人三様、大切なことを教えてくれました。
今までも分かってるつもりではいたけれど…こんなに噛み締めたのは初めてです。
子供達には学ばせてもらうことばかりです。
この記事へのコメント
とても良い話聞かせてもらいました。
子供さん達みんな良い子ばかりですね。
この世に意味も無く生まれて来た人はいないと思います。どんな人も意味があって生まれて来るものです。だから、命は大切にしないとね。
子供さん達みんな良い子ばかりですね。
この世に意味も無く生まれて来た人はいないと思います。どんな人も意味があって生まれて来るものです。だから、命は大切にしないとね。
Posted by ソラ at 2017年12月30日 00:56
ソラさん、今年は半年間ぐらいでしょうか?お世話になり、ありがとうございました。誕生日って大事な日ですね。命って奇跡ですね。私自身も歳を重ねていくのも悪くないって思えるようになってきました。
Posted by かみつれ at 2017年12月31日 15:17